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アメリカ歯医者事情

 2010-04-16
嫌な予感がしていたのだ。かなり硬めに焼いてある自作のおからクッキーを食べてからなんとなく不穏な感じがしていたのだが、ある朝、歯間ブラシで歯磨きしていたら、詰め物がぽろっと取れてしまった。歯の調子がおかしいから今度日本に一時帰国する時に、治そうかなあといっていた矢先である。

ご存知のとおり、アメリカの医療システムは、民間の保険会社から保険を買うという自動車の任意保険のようなシステムで、入っていない人も多い。そしてビジョンとデンタルはそれぞれオプションとしてつけるような形になっているのだ。
幸い、NIHはVisiting fellowの分はNIHが負担してくれて、とてもいい保険に自動的に入れるのだけど、歯科はオプションで自腹である。
こうした経緯から当初は数年なら我慢できるだろうと、できるだけ日本で治してきて、帰るまで我慢という人が多いのだ。

でも歯に風穴が開いてしまった今、そんな悠長なことは言っていられない。
まず保険に入るかどうするか。ついこの間、日本から来たばかりですでに歯医者にかかったという経験者(日本での治療が間に合わなかったそうだ)によれば、保険に入っていても1割くらいしかカバーされずに十万くらいかかるとのこと。1割って、それって保険料払って入っている意味あるのか?と思い考えてしまった。だいたい目と歯は別って何なんだ。目が悪かったら不自由だろう、歯だって悪かったら不健康じゃないか。
いろいろなリサーチの結果、どんな治療かによって、カバー率が違うし、保険会社によって、あるいはプランによっても違うものらしい。しかも先生によってこの会社の保険はとるけど、この会社はとらないなど(この辺は医者も同じ)いろいろ制約があるのだ。
なので、保険に入るのが果たしてお得なのかわからないが、まだしばらくアメリカにいるとなると、何回もかかることになるのかもしれないし、とりあえず加入できるか聞いてみようとNIHの保険に入れるか聞きに行った。答えはNO。NIHのデンタルプランに入れるのは年に一度のOpen seasonだけらしい。しかし保険受付の女性は慣れた感じで、このウエブサイトでとりあえずいいプランを探してつないで、11月にまたいらっしゃいと言った。そのサイトはDentalplans.com

このサイトは、私に一般的なデンタルの保険の知識を与えてくれた。
もしデンタルの保険を考えているのなら、このサイトで少し勉強すると良さそうだ。郵便番号を入れると、その辺の先生をサーチ、あるいは入れるプランをリストアップしてくれる。そして、どの先生がどの保険を取ってくれるのかも一目瞭然。

通常プランは大きく分けてHMOとPPOというのがあって、HMOというプランだと、保険会社のネットワーク医師(つまりこの保険をとってくれる医者)にかかった分しかカバーされない。PPOだとどの歯医者にかかっても一定額カバーしてくれるけど保険料が高い。このサイトでは、おそらくHMOの先生しかピックアップしてないらしい。
歯医者さんて腕によるところが大きい気がするし、ここはまず、いい歯医者さんを探して、その先生がとってくれる保険に入るのがいいのではないかと考えた。

この辺に長らく住むうちの大将なら、きっといい歯医者さんを紹介してくれるに違いない。そう思って話す機会を伺っていたのだが、こんな時に限って会えない。
ラボ内の人などいろいろとリサーチの結果、近くにあまりガツガツしていない歯医者さんがいる、友達がかかって満足げだったという先生を突き止め早速電話。
翌日の朝診てくれると言う。しかしその先生は特に保険は、とってないという。いくらくらいかかるか、電話口で聞いたら、取れたものをつけるだけなら150ドルくらいから、金属を作り直すようだと1300ドルくらいかな、と。
1300ドル、虫歯治すのに?
予想はしていたものの、あまりの法外さにやっぱり衝撃を受けずにはいられなかった。


でも、もしかしたら取れたのをくっつけて終わるかも、といちるの望みをかけて、意を決して歯医者に行く。
いきなりレントゲン撮られて、ここもここも治せとぼったくられたらどうしようと思いつつ診察室へ。
レントゲンを撮られることなく、取れたものと歯の穴を見て、穴が大きくなってもうこれは入らないけど、少し削って、詰めなおせば大丈夫、250ドルくらいで、今日中に終わるよ、と。
Thank god!友達の言っていたことは正しかった。
スピード重視で手技は決して丁寧という感じではなかったけど、とりあえず、また行かないでいいことと、リーズナブルな値段でやってくれたことに感謝。
私のかかった先生はこの先生。Dr. Timothy Dunn.

保険でカバーされる日本の歯科水準からしたら、虫歯の治療一本で(しかもレジンコンパウンドで詰めるだけ)2万円?と思ってしまうけど、みんなの反応は安く済んで良かったね~というのがほとんど。きっとラッキーな方なんだろう。Obama政権は歯科についても何か施すつもりがあるんだろうか。このシステムは非常に問題があると思うけどな。
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